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生活習慣病 高血圧症

Ⅰ 診断基準

高血圧症の診断基準(診察室血圧)
 

   収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、

      または

   拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上   の場合を高血圧と診断します。
 

家庭での血圧測定で
 

   収縮期血圧(最大血圧)が135mmHg以上、

      または

   拡張期血圧(最小血圧)が85mmHg以上   の場合を高血圧と診断します。
 

高血圧の程度は以下のように分類されます:
 

Ⅰ度高血圧症:収縮期血圧が140~159mmHg、または拡張期血圧が90~99mmHg

Ⅱ度高血圧症:収縮期血圧が160~179mmHg、または拡張期血圧が100~109mmHg

Ⅲ度高血圧症:収縮期血圧が180mmHg以上、または拡張期血圧が110mmHg以上
 

これらの基準は、日本高血圧学会の「2019高血圧治療ガイドライン」に基づいています。
 

Ⅱ 高血圧の治療における血圧の目標値

高血圧症の診断基準(診察室血圧)
 

   75歳未満の成人

   家庭家圧の目標値は 125/75 mmHg未満   です。
 

   75歳以上の成人

   家庭家圧の目標値は 130/80 mmHg未満   です。
 

依存疾患などによって一般に降圧目標が130/80mmHg未満とされる場合、75歳以上でも忍容性があれば個別に判断して130/80mmHgを目指す。
 

これらの目標値は目安であり、個々の状態や依存疾患などによって医師が判断して最終的に決定します。

日本高診療は「高血圧治療ガイドライン」に基づいて行われます。

生活習慣病 糖尿病(2型糖尿病)

糖尿病とは
 

糖尿病は、口が乾く・おしっこが多い・たくさん水を飲みたくなるなどの症状が知られていますが、かなり進行・悪化した状態と考えられます。

無症状の方も多いので定期的な検査を受けましょう。実際には多くの患者さんが検診で指摘され受診されます。
 

糖尿病は、合併症である網膜症(最悪失明する)・腎症(最悪透析あるいは腎死)・神経症が有名ですが、全身の動脈硬化症とし脳血管障害・心筋梗塞・下肢の閉塞性動脈硬化症が重要です。

これらの疾患は後遺症が残り発症後の生活が不自由になることが多く、起こさないことが重要です。

認知症にもなりやすく、寿命は非糖尿病の方より10年程度短命となります。
 

診断の流れ

糖尿病が疑われる場合は、空腹時血糖や検尿、食後血糖や検尿、HbAlcの測定、ブドウ糖負荷試験、眼底検査などの検査が行われます。

上記の検査で正常・糖尿病・耐糖能異常(糖尿病の予備軍)などと測定されます。
 

診断基準

①HbAlc(ヘモグロビンエーワンシー)は、過去1~3ヶ月程度の高血糖の具体を判断する検査です。正常の基準値は 4.5%~5.4% 程度とされることが多いようです。

6.5 %以上を糖尿病とします。(通常は2回以上の場合や高血糖を合併する場合)
 

②血糖(空腹時・食後で判断が異なります)
空腹時血糖で判断する場合

   正常 99 mg/dl 以下

   正常高値血糖 100~109 mg/dl
 

耐糖能異常・75gブドウ糖負荷試験2時間値で判断する場合

   糖尿病 200 mg/dl以上
 

③眼底検査で糖尿病性網膜症と判断された場合
 

治療

食事療法と運動療法が基本です。

重症度などで内服薬・インスリンをはじめとする自己注射などがあります。

   内服薬として 血糖降下剤(SU剤など)・DPPIV阻害薬・SGLT"阻害薬

   注射薬 インスリン・SGLT2阻害剤など
 

食事療法(管理栄養士による指導を受けましょう)

カロリー制限が基本ですが、炭水化物・脂質・タンパク質など異なる栄養素の合計で総カロリーよりも、炭水化物・脂質・タンパク質の割合や摂取の順番や食べる早さなどが重要です。
 

運動療法

運動により体内の糖や炭水化物を消費します。

毎日運動を持続すると筋肉量が増加し、より効率よく糖や炭水化物の消費ができます。

糖や炭水化物の消費が進むと脂肪燃焼が生じ、内臓脂肪や皮下脂肪が減少します。

年齢や体調により無理をしないことが重要です。

スロージョギングや運動前のスクワットでより効率的にカロリー消費ができます。

生活習慣病 脂質異常症(高コレステロール血症・高中性脂肪血症


 

コレステロールには、大きく分けるとLDLコレステロール(悪玉)とHDLコレステロール(善玉)があります。

以前は総コレステロールを検査して診断していましたが、現在ではLDLコレステロールとHDLコレステロールの比率で評価することが多くなっています。

ただし、LDLコレステロールは直接測定が困難なため検査施設によってばらつきが多く、総コレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪から計算で算出したLDLコレステロール値がより正確と考えられています。

これらの疾患は後遺症が残り発症後の生活が不自由になることが多く、起こさないことが重要です。
 

LDLコレステロールについて

LDLコレステロールは参加することで超悪玉にになり動脈硬化症を進行させます。。

食事による吸収よりもはるかに多く肝臓で作られます。すなわち食事療法はあまり効果的ではありません。
 

HDLコレステロールについて

動脈に蓄積されコレステロールを取り除く働きがあり善玉コレステロールとも呼ばれてます。運動により増加することが分かっています。
 

中性脂肪について

中性脂肪は脂質ですが、過剰な糖や炭水化物が変化して増加します。

食前食後で変動が大きく、比較的食事療法や運動療法で改善しやすい脂肪です。
 

脂質異常症の診断

LDLコレステロール 140 mg/dl 未満(検診では 120 mg/dl以下のことも)

HDLコレステロール 40 mg/dl 以上

中性脂肪 150 mg/dl 未満
 

家族性高コレステロール

遺伝でコレステロールが高い家系があります。

若年でも心筋梗塞や膵炎を起こすこともあります。診断されたら内服治療が必要です。

慢性腎臓病(CKD・Chronic Kideny Disease)とは


 

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の機能が3か月以上低下した状態、または尿にタンパク質が出る状態を指します。

腎臓の主な役割は血液を絶え間なくろ過して、老廃物を尿として対外に排出することです。その他では、体内の水分量や血圧の調整、ミネラルバランスの維持、血液を作るホルモンの分泌、骨を健康に保つなど多くの重要な働きがあります。

性別や年齢を考慮し、一般化されたeGFRの値に基づいて診断します。

慢性腎臓病になると、これらの機能が低下し、体への影響が現れます。

高齢者や、生活習慣病を持っている人、腎臓病の家族がいる人、喫煙者などはCKDになりやすいとされています。
 

腎機能の指標eGFR(推算GFR)

LDLコレステロールは酸化することで超悪玉にになり動脈硬化症を進行させます。

食事による吸収よりもはるかに多く肝臓で作られます。すなわち食事療法はあまり効果的ではありません。
 

HDLコレステロールについて

動脈に蓄積されコレステロールを取り除く働きがあり善玉コレステロールとも呼ばれてます。運動により増加することが分かっています。
 

中性脂肪について

中性脂肪は脂質ですが、過剰な糖や炭水化物が変化して増加します。

食前食後で変動が大きく、比較的食事療法や運動療法で改善しやすい脂肪です。
 

脂質異常症の診断

LDLコレステロール 140 mg/dl 未満(検診では 120 mg/dl以下のことも)

HDLコレステロール 40 mg/dl 以上

中性脂肪 150 mg/dl 未満
 

家族性高コレステロール

遺伝でコレステロールが高い家系があります。

若年でも心筋梗塞や膵炎を起こすこともあります。診断されたら内服治療が必要です。

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